大田黒公園~音楽評論家・大田黒元雄氏の邸宅跡地~

大田黒公園は、音楽評論家・大田黒元雄氏(1893–1979)の旧邸宅を活用し、1981年に開園された回遊式日本庭園です。園内は自然の地形を巧みに活かし、四季折々の趣ある風景を楽しむことができます。正門は、総檜造りの切妻屋根に棧瓦を葺いた重厚な造りで、左右には築地塀が続き、日本庭園らしい落ち着いた風情を醸し出しています。

門をくぐると、白い御影石を敷き詰めた約70メートルの園路がまっすぐに延び、両側には樹齢100年を超える大イチョウの並木が立ち並びます。秋になるとその葉は黄金色に染まり、訪れる人々の目を楽しませてくれます。このイチョウ並木は、杉並区の指定天然記念物にも登録されており、地域の貴重な財産です。

園内にある記念館(旧大田黒家住宅洋館)は、1933年(昭和8年)に建てられ、大田黒氏の仕事部屋として使用されていました。この洋館は和洋折衷の建築様式を特色とし、屋根には日本瓦が用いられています。内部には、寄木張りの床や色箔を貼り合わせたような壁紙が施されており、落ち着いた中にも独特の美しさが感じられます。さらに、氏が愛用していた1900年製のドイツ製ピアノや蓄音機、調度品などが展示されており、当時の生活や音楽活動を偲ぶことができます。この建物は2016年に国の登録有形文化財(建造物)として登録されました。

庭園の中心には池が配され、周囲には芝生が広がる開放的な景観が広がります。特に秋の紅葉の季節にはライトアップが施され、その幻想的な美しさからテレビでもたびたび紹介される紅葉の名所として、多くの来園者を魅了しています。

なお、荻窪東町会では、地域の安全・安心を守るため、駐輪場に集合しての月3回の防犯パトロールや、防災倉庫のD級ポンプを活用した防災部訓練、また催し広場にて年1回の防災訓練などを実施しています。                               総務部 新濵