荻窪の災害 〜川とともに暮らすまち〜

私たち荻窪東町会の地域は、青梅街道に沿った高台と、善福寺川に添う低地という、二つの異なる地形から成り立っています。高台には明治以降、政財界の人々が別荘を構え、その窓からは善福寺川流域の緑豊かな風景を眺めていたといいます。まさに、都心にほど近い静養の地・荻窪の原風景がそこにありました。

一方で、善福寺川の右岸に広がる低地では、縄文時代後期から人々の暮らしの跡が見つかっており、「川南遺跡」として知られていますゆるやかな東斜面には古代からの営みがあり、江戸時代にはこの一帯が将軍家の御鷹場(たかば)として利用されていた歴史も残されています。こうした自然豊かな善福寺川ですが、実はかつて幾度も洪水を引き起こしてきた川でもあります昭和の時代には、台風による集中豪雨で上流から大量の水が流れ込み、川が氾濫し、大きな被害が出たこともありました。ここのような災害の教訓を受けて、川沿いには護岸工事が施され、さらに和田堀公園や大宮前公園などの緑地に地下貯水池が整備れてきました。これらの施設は、雨水を一時的に蓄えて川への急激な流入を抑える、先人の知恵と現代の技術が結集した防災対策です。ところが近年、「線状降水帯」などの異常気象が相次ぎ、短時間で記録的な豪雨が降るケースが増えています。善福寺川はそのたびに危険水位に達し、地域に緊張が走ります。こうした事態に備え、杉並区では川沿いに監視カメラを設置し、水位をリアルタイムで確認・共有できる体制を整えました。スマートフォンやパソコンからも閲覧可能で、区民の安全確保に役立てられています。

 左の図は監視カメラの設置場所荻窪公園付近(荻窪二丁目)松見橋下流QRコードです。一度ご覧ください。

総務部 新濵