「荻外荘展示棟」開館~地域の記憶を今に伝えて

7月16日(水)、荻外荘と道を挟んだ向かいに展                                              示棟がオープンしました。ケヤキの木陰に人々が集う情景をモチーフにしたそうで、多角形の屋根をもつ、自然と調和した建築です。設計は国立競技場も設計した隈研吾氏の事務所。テープカットには、地域住民を代表して当町会の手代木会長も参加しました。

展示棟の 1 階には、カフェとショップが設けられ、 2 階が展示スペースになっています。荻窪のまちの成り立ちを常設で紹介するほか、文化人をはじめ、荻窪ゆかりの人物を紹介する企画展も計画しているとのことです。

ちなみに、展示棟の建つ土地は、明治の政治家・大 久保利通の甥で三井鉱山の役員を務めた山田直矢氏が別荘地として手に入れた土地の一部です。直矢氏の孫の一人に志賀直哉の五女が嫁いだことから、文豪も、しばしば荻窪を訪ねたそうです。

写真下中は、2015 年から 2019 年にかけて開催した

「荻窪あそび祭り」。荻外荘復元工事のため長らく中 断していましたが、地域の子どもたちが楽しめる行事として再開する予定です。皆さまのご理解とご協力をお願いします。

同下右は、荻外荘公園南側の道路沿いある「イラス トマンホール蓋」。