幻の朱い実(かつら文庫)    ・・・細道の左側、四、五軒めの門口に、何百という赤、黄の玉つながりが、ひょろひょうろと突き立つ木をつたって滝のようになだれ落ちていたのだ。明子は、小走りにそこまでいってみた。  のびすぎた […]