今回の第2回町内ワークショップは、地域住民から展示休憩施設の展示内容や荻外荘通りの一方通行化と無電柱化、コミュニティバスの本格運行の見込み、観光バスの駐車場の計画など様々な意見が出ました。
荻外荘公園のオープンは12月8日と発表されましたが、この日は太平洋戦争の開戦記念日です。「昭和史の舞台となった元首相、近衛文麿の元私邸を本来の姿に復元する」プロジェクトのお披露目にはふさわしいと思いますが、みなさんは、どうお思いですか。
というのも、荻外荘には、昭和史の舞台としての顔のほかに、築地本願寺などを設計した建築家・伊東忠太の作品、武蔵野の農村から別荘地を経て住宅地へと発展してきた荻窪の象徴といった、いくつもの顔があるからです。それらの顔をどのようにバランスよく見せていくのか、あるいは、平和都市宣言をした杉並区にふさわしく、「昭和の戦争」を参考に平和について考えるイベントを開催するなど、さまざまな可能性が考えられます。
わたしたちは、荻外荘の運営に住民の声も反映させてほしいと考えていますが、そのためには、杉並区と指定管理者が、何を重視して運営していくのか、基本的な考えを知る必要があります。今回は、指定管理者の決定から日が浅かったため、叶いませんでしたが、次回は、区の担当者と指定管理者を交えて、忌憚のない意見交換ができればと考えています。