「展示休憩施設棟」は、史跡に指定されている荻外荘では整備することが難しい「展示スペース」「休憩スペース(カフェ)」「案内所」などの機能を持つ建物で、荻外荘公園の公園施設として整備します。基本設計及び実施設計業務は、令和4年(2022年)7月26日付けで、公募型プロポーザルにより選定された株式会社隈研吾建築都市設計事務所が設計しました。

「荻外荘(近衞⽂麿旧宅)」展⽰休憩施設棟

荻窪は大正から昭和初期にかけて「西の鎌倉・東の荻窪」と称され、東京近郊の別荘地として発展し、昭和を代表する文化人・政治家の交流の舞台となった。その象徴である「荻窪三庭園」(荻外荘公園、大田黒公園、角川庭園)を回遊する拠点となる、展示と交流の建築。

隣地には昭和2年 (1927) 伊東忠太の設計により創建された「荻外荘(てきがいそう)」の復原プロジェクトが杉並区により進められている。

屋敷林の名残である大きなケヤキの下に、案内所・カフェ・展示室をコンパクトにまとめ、凹型の二次曲面を8枚あわせた屋根を架け、ケヤキの樹の下に人々が集まるイメージを建築化した。

(写真は荻外荘 展示休憩施設棟より)

隈研吾建築都市設計事務所