町内ワークショップ「荻外荘を知り、考える」
来年12月の公開を目指し、国の史跡に指定された「荻外荘」の復元工事が進められていますが、その保存はもともと当町会を含む10町会などの呼びかけがきっかけになって実現したものです。
そこで、当町会では、公開まであと1年というタイミングを踏まえ、改めて荻窪と荻外荘の歴史を振り返り、区が考える運営方針を聞き、荻外荘との付き合い方を住民が考えるワークショップを企画しました。
開会にあたって箱田会長挨拶
清水副会長が司会を務めワークブックをはじめました。
箱田会長挨拶
皆様、本日は荻外荘を知り、考えるワークショップにご参加いただき、誠にありがとうございます。
荻外荘は、終戦時首相であった近衛文麿氏が住んでいた歴史的な場所です。
当町会を含む10町会の要望により、復元・整備工事が進められてきて来年12月のオープンに向けて、いよいよ残り1年となりました。
そこで、このワークショップでは、改めて荻外荘の歴史や復元の経緯について振り返り、杉並区の運営方針を伺い、荻外荘の意義を住民の皆様と一緒に考えたいと思います。
本日のワークショップを通じ、荻外荘について理解を深め、荻外荘について考える機会にして頂ければ幸いです。
杉並区の担当者紹介
杉並区からは「都市整備部市街地整備課荻窪まちづくり担当」と「都市整備部みどり公園課みどりの計画係」の方々に参加いただきました。
荻外荘復元に至る経緯(長瀬顧問)
荻窪東町会前会長の長瀬顧問から、荻外荘の復元に至る経緯をお話しいただきました。
荻外荘は歴史的重要な施設ですが、昭和35年玄関棟と客間棟が豊島区へ移築され、昭和37年には屋敷地南側の池が埋められました。 平成24年近衞文麿氏の次男 通隆氏が逝去され、このままにしておくと歴史的財産が無くなる恐れがあり、隣接の西田町会をはじめ10町会で要望書を作り、杉並区に提出しました。 平成26年杉並区が、都市計画緑地として都市計画決定。荻外荘の建物部分を含む敷地を取得。 平成27年荻外荘公園南側部分暫定開放開始した。当町会は、地域の子どもたちの遊びの場として、「荻窪あそび祭り」を令和元年まで5回にわたり行いました。
スライドを使ったレクチャー(松井文化厚生部長)
松井文化厚生部長より、スライドを使って「荻窪の記憶」と題して、荻外荘をはじめ大田黒公園周辺地区の歴史についてお話しいただきました。
左上)西荻の一本松
左下)当時の列車
右上・下)当時の田園風景
左)区画整理当時の写真
右)現在の同じ地点の写真
左)創建時の荻外荘
右)荻外荘から望む山々
左)昭和6年発行東京朝日新聞 懐かしい幼年の昔 懐かしい田園(入澤達吉)
右)荻外荘遠景(昭和15年)
杉並区担当者から説明
杉並区より
- これまでの歩み
- 建物復元について
- 展示休憩施設棟について
- 荻外荘のみどりについて
- 南側の芝生広場について
- など
地域住民より
- 拝観料を検討しているが南側の芝生広場も有料か?
- グリーンスローモビリティは決まりか?
- 観光バス乗降所の設置は観光化を考えているのか?
- 無電柱化は?
- など
- 参考)荻窪駅周辺地区まちづくり
みんなで考える
地域住民から、荻外荘の公開の仕方に対しさまざまな意見が出されました。
今回、区役所からも4名参加していただき地域住民の生の意見を聞いていただけたと思います。
今後、区役所から運営について具体的な提案がなされると思いますので、機会があれば、皆さまの考えや意見をお聞きする場を再度設けたいと思います。
締めの言葉
相馬副会長より
本日は、荻外荘を知り、考えるワークショップにご参加いただき、誠にありがとうございました。このワークショップを通して、荻外荘の歴史や復元の経緯について、また、今後の活用方法について、さまざまな意見が出されました。本日出された意見・要望を、杉並区として荻外荘の運営方針に反映して頂きたいと思います。
荻外荘が、地域の皆様に愛され、親しまれる場所となるよう、今後も町会としても取り組んでまいります。
本日は、本当にありがとうございました。